和裁の新たな頂点をめざす
全国和裁コンクールとは
全国和裁コンクールは、日本和裁士会と全国和裁着装団体連合会、全国を代表する二つの和裁団体が共同で運営する大会です。和裁のプロによって運営される権威あるコンクールとして、和裁技能者の技術向上を促すとともに、和裁の社会的価値を広く認知していただくこと、そして業界全体の活性化と未来への発展を目的としています。
競技は「長着の部」と「長襦袢の部」に分かれ、定められた競技規定に基づいて縫製した作品を出品する「作品応募形式」で行われます。参加資格に制限はなく、経験や年齢を問わず、どなたでも挑戦できる開かれた大会です。
令和7年度コンクール日程
参加案内開始日 | 9月10日(水) |
応募期間 | 10月1日(水)~11月21日(金)必着 |
作品提出期間 | 11月4日(火)~12月5日(金)必着 |
審査日 | 12月14日(日) |
成績発表 | 12月15日(月) |
競技概要
競技方法 | 作品応募形式 | ホームグラウンドで挑戦できます! |
競技種目 | 長着の部 長襦袢の部 | 技能検定の課題にもなっています! |
参加資格 | 特段の制限なし | どなたでも挑戦できます! |
競技規定
長着の部
課題
女子用袷長着(色無地、小紋、付下げ等)の縫製。
縫製材料
表地、裏地は正絹(縮緬または綸子)とする。(紬類は不可)
競技内容
左袖(上前袖)縫いと裏衿付けからまとめまで行い、たたみ上げて完了とする。
縫製時間
6時間を基準に縫い上げる。なお、6時間を経過した場合でも審査、評価対象となる。
寸法
身丈4尺以上、袖丈1尺3寸以上。
長襦袢の部
課題
女子用袖無双胴抜き長襦袢または袖無双袷長襦袢の縫製。
縫製材料
材料は自由とする。
競技内容
左袖(上前袖)縫いと衿付けから両袖付けを行い、たたみ上げて完了とする。
縫製時間
3時間を基準に縫い上げる。なお、3時間を経過した場合でも審査、評価対象となる。
寸法
身丈3尺以上
採点項目と留意事項
長着の部
採点項目
- 袖口・袖口下・丸み
- 袖丈・袖巾・振り
- 袖付・身ハツ口・裄のつり合い
- 表、裏の直線縫い 身巾のつり合い
- 身頃の立てとじ、かぶり
- 褄・裾ぶき
- 褄下
- 表衿付・共衿付け
- 裏衿付け・衿とじ
- 衿くけ・衿先
仕様誤り
- 衿先が本止めになっていないもの
- 袖口布が回しがけになっていないもの
- 三つ衿芯が入っていないもの
- 白針やとじ糸が表に出ているもの
- 引き糸や糸印が付いているもの
各項目について、該当の度合いにより減点数を決定する。
採点対象外要件
以下に該当する場合は採点対象外とする。ただし、以下以外も採点対象外となる場合がある。
- 作品に残針があった場合
- 左右の袖を付け間違っているもの
- 生地の表裏を間違えたもの
長襦袢の部
採点項目
- 袖口・振り・袖下
- 袖丈・袖巾の左右均等
- 袖付・裄のつり合い
- 衿付け
- 衿くけ
- 立衿付け
- 立衿くけ
- 身丈、身巾のつり合い 同抜きはくけの具合
- 表、裏の直線縫い
- 裾
仕様誤り
- 白針やとじ糸が表に出ているもの
- 引き糸や糸印が付いているもの
各項目について、該当の度合いにより減点数を決定する。
採点対象外要件
以下に該当する場合は採点対象外とする。ただし、以下以外も採点対象外となる場合がある。
- 作品に残針があった場合
- 左右の袖を付け間違っているもの
- 生地の表裏を間違えたもの
出品料
長着の部 | 会員 | 15,000円 |
一般 | 20,000円 | |
長襦袢の部 | 会員 | 8,000円 |
一般 | 10,000円 |
申込方法
応募期間が、令和7年10月1日(水)~11月21日(金)となっています。
近日、「お申込みフォーム」をこのページに設定します。
審査概要
審査日 | 令和7年12月14日(日) 午前10時より |
審査会場 | 文京区民センター |
審査の配信 | 審査の様子をオンラインで配信 |
表彰概要
主な表彰(予定)
内閣総理大臣賞
厚生労働大臣賞
経済産業大臣賞
文部科学大臣賞
入賞区分
部門 | 入賞区分 | 授与内容 |
長着の部 | 1位~8位 | 賞状・副賞(メダル他) |
長襦袢の部 | 1位~5位 | 賞状・副賞(メダル他) |
成績発表
令和7年12月15日(月) 午前9時
オンラインにて結果発表
後日、webサイトに入賞者を掲載
作品返還
審査終了後、お申込みフォーム記載の住所へ発送
全作品には、審査講評が記載された採点表を添えて返送