平成29年 第56回 全国和裁技能コンクール


第56回 全国和裁技能コンクール

平成29年6月11日


全国和裁技能コンクール


優勝者感想

長着の部

長着の部 優勝者

内閣総理大臣賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

永田 夢実 さん


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

「えっ!? 私!?」という驚きだらけの気持ちでした。

コンクールに向けてどのような練習をしてきましたか。

本番と同じ内容の練習を何度か行いました。
その時に、直線、直角、丸みをきれいに仕上げるコテのあて方、細部をきれいに縫うことを意識して練習しました。

優勝できた要因はご自分で何だと思いますか。

裾、褄下、地衿の厚みのある部分へのコテあてがしっかりできたことだと思います。
先生や先輩からこの3点のコテあてについては、しっかり気を回すようにアドバイスを受けていました。


長着優勝者 競技中

競技内容の過程で苦手なところはありましたか。また、それをどのように克服しましたか。

衿を剣先から剣先がまっすぐになるように仕上げることが苦手でした。
コンクール1ヶ月前から肩回りの縫い代を伸ばす時のコテの扱い方、生地の置き方、伸ばし方等を再度指導していただき、本番でも活かすことができたと思います。

次回コンクールに参加される方のために、何かアドバイスがありましたらお聞かせ下さい。

美しい仕立てを見て、美意識を高めてみてください。
自分の中の仕立てのイメージをよりレベルの高いものに変えていけば、おのずと自分の仕立ても美しくなる意識が持てると思います。

すばらしい和裁技術を身につけられましたが、将来的にその技術をどのように活かしていきたいとお考えでしょうか。

私が生まれ育った静岡県遠州には、遠州木綿、遠州紬、ざざんざ織、コーディロイ等、さまざまな織機産業が古くから伝えられてきています。地元の産業を守っていくために、私の技術を活かしたいと考えています。

長着優勝者 表彰




長襦袢の部

長襦袢の部 優勝者

厚生労働省職業能力開発局長賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

横井 小夏 さん


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

まさか自分とは思わず、本当に驚きました。
名前が呼ばれた時は心臓がバクバクして手が震えましたが、本当に嬉しかったです。

和裁を始められたきっかけをお聞かせください。

高校の頃、授業で和裁をして好きになり、友達と学校見学をした際に、作業風景に憧れて和裁を始めました。

競技中は思い通りの実力が出せましたか。また、競技中起きたエピソードがあればお聞かせ下さい。

失敗もなく、いつも通りの力が出せたと思います。
競技中、針が1本足りなく焦って探しましたが、数え直した時、針山にちゃんとあったので安心しました。

長襦袢優勝者 競技中

ズバリ、今回の勝因は?

落ち着いていつも通りに作業できたことかなと思います。

今後、長着の部にチャレンジしたいと思いますか。

はい、ぜひチャレンジしていきたいです。

最後に、これからの目標をお聞かせください。

今回のコンクールで学んだことをこれからたくさん活かして、もっとうまくきれいにできるよう練習し、自分の技術を伸ばしたいと思います。


長襦袢優勝者 表彰


審査委員長講評

審査委員長講評

審査委員長 鈴木榮治

長襦袢の部の審査については、午後2時より3人の審査員と審査基準等の打ち合わせを行い、午後3時より審査が開始された。審査内容についてはきれいな出来栄えであったが、その中でキセが全体的に多い、別衿の絎けがよくない、袖口と縫い目のつく裾の鏝かけが伸ばしすぎ、衿先と立て衿の絎けがよかった、などが審査員からの総評であった。
今年度から「トライアル参加」を新たに設けたが、これは、まだコンクールに参加するには技術が伴わないという方に、次回のコンクールに向けてトライアル的に参加するというもので、今回は長襦袢の部で1名の参加者があった。
長襦袢の審査終了後、長着の審査に入った。長襦袢と同様に審査員3名と審査基準等の打ち合わせを行い審査に入った。長着の審査内容については、袖は全体的に非常に出来栄えがよかったが、表衿付けと裾の出来栄えがあまり良くなかったとのこと。審査委員長としては審査採点することはないが、全体的に見てもう少し時間があればもっときれいにでき上がっていた作品が多かったように思えた。
来年度は今年度より少しでも参加者が増え、そして素晴らしい出来栄えの作品を期待したいと思う。




平成28年 第55回 全国和裁技能コンクール


第55回 全国和裁技能コンクール

平成28年6月12日


全国和裁技能コンクール


優勝者感想

長着の部

長着の部 優勝者

内閣総理大臣賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

服部 海 さん


私がコンクールに参加するのは今回で3回目の挑戦でした。
前回のコンクールでとても悔しい思いをしてから、なかなか思うように縫うことができなくなりました。外注として1年間自宅で作業させていただき、その間、時間がかかってもとにかく細かい所まで美しい仕立てをしようと決めました。それまでがむしゃらにやってきて、時間をかけて自分の仕立てを見直す機会はほとんどなかったので、この1年は私にとって貴重な1年だったと思います。
しばらくして、またコンクールに出たいという気持ちが沸いてきました。職場に復帰してからは、以前のように早く縫えないことに焦りもありましたが、コンペをする度に感覚を取り戻すことができました。
前回の反省から、あまり順位にこだわらず自分の力を出しきることだけ考えるようにし、自分自身でプレッシャーをかけないように気をつけました。

長着優勝者 競技中

長着優勝者 表彰

当日は、「いつもどおり、平常心で」と、心の中で言い聞かせ、3回目ということもあり、あまり緊張もせず、気持ちに余裕をもって挑むことができました。
前半にいくつかミスがあり手間取ってしまい、時間に余裕がなくなってしまいました。ミスした所は潔く諦め、開き直ったのが良かったのか、いつも以上に集中して作業ができ、終わってみれば余裕をもって仕上げをし、たたみあげることができました。いつも通りの仕上がりではありませんでしたが、できることは全てやったという達成感はありました。
表彰式で一番最後に名前を呼ばれて本当に驚きましたが、皆さんに良い報告ができるということがとてもうれしかったです。
この金賞は、私一人の力だけではいただくことはできませんでした。熱心にご指導いただいた先生方をはじめ、応援し支えてくれた家族、周囲の方々のおかげです。

これからも更により良い技術の向上と、私が先生方、先輩方から教わったように、後輩たちに一つでも多くの技術を伝えられたらと思います。コンクールを通して技術だけではなく、精神面でも成長できたと思います。本当にありがとうございました。


長襦袢の部

長襦袢の部 優勝者

厚生労働省職業能力開発局長賞 金賞

神奈川県和裁訓練協会 (有)衣裳研究会

田中 周作 さん


この度、和裁をはじめて一年余りの駆け出し者の私が、長襦袢の部において、図らずも「金賞」を受賞させていただきましたこと、大きな喜びを感じておりますことはもちろんのことでございますが、時が経つにつれ、55回を数える歴史ある大会での受賞に身の引き締まる思いでございます。
コンクールに初めて参加したこともあり、当日は、作品を時間内で完成させることに注力いたしました。そのため、細部に至る仕上がり具合まで気を配る余裕がございませんでした。また、コンクール後には先生から、さらに留意すべき点について様々なご指導をいただきました。
私は、世界的デザイナーを多数輩出した「文化服装学院」において服飾を学び、卒業後は、アパレル関係の仕事に就き、自らも洋服のデザインや仕立てを手掛けて参りました。

長襦袢優勝者 競技中

長襦袢優勝者 表彰

近年では、同窓の台湾からの留学生とともに仕事をいたしまたが、台湾には親日家は多いものの、言葉や国民性の違い、そして、文化の違いを実感いたしました。そのような折「海外で仕事をするなら、日本のことをもう少し学んでみては?」との知人からのアドバイスを受け、日本の伝統芸である歌舞伎や邦楽、そして四季折々の伝統的な行事等いわゆる「和事」と言われるものに接する機会を増やし、日本のすばらしさ、そして魅力を体感することに努めて参りました。
その後、「服飾の世界で名をあげるのはなかなか難しいが、針を持てるなら、和裁という道もあるのでは?」との重ねてのアドバイスを受けました。自分にとって和裁を志すなど思いもよらぬことでしたが、「そういう道もあるか」と、正に「目から鱗」で、決断にさしたる時間は要しませんでした。

とはいえ、30半ばを前に和裁士の修業をはじめるには、相応の覚悟があったことも事実です。
「修業を始めなら一日も早く、そして、一流のよき師を得る必要がある。」と、初代横浜マイスターで、和裁の第一人者の一人である鈴木榮治先生を紹介いただき、入門を果たしました。
針仕事の心得はあるものの、体の線に合わせ、ミシンを駆使して曲線で仕上げる洋裁とは異なり、一針ひと針を直線で仕上げ、柄行にあわせ糸の色を変えるなど、細やかな仕事というよりは「技」を会得するのは容易ではなく、日々気持ちを新たに修業に勤しんでおります。
現在は、主に長襦袢や単衣ものを仕立てさせていただいておりますが、この後、袷、羽織、そして袴の仕立てなど、学ばなければならないことは数知れず、修行の道は果てしなく気の遠くなるような思いでございますが、一日も早く一人前の和裁士になれるよう、今回の受賞を励みに歩を進めてまいりたいと存じます。
終わりになりましたが、日頃から時に優しく、時に厳しく親身にご指導くださる和裁所の先生方、そして、コンクール当日は、休日にも関わらず会場に駆けつけ静かに声援を送ってくださった和裁所の皆様方に、この場を借りて心より御礼を申し上げる次第です。これからは、次のステップに向け一日一日を大切に、更なる精進を重ねて参りたいと存じます。


審査委員長講評

審査委員長講評

審査委員長 鈴木榮治

審査は長襦袢から始まった。入針の作品は1枚もなかった。全体的にキセが多い作品が多数あり、特に袖付・背・脇縫いのキセが多くかかっていた作品が目立った。また、上衿の裏の絎けがたるかったり、白針が出ている作品もあった。全体的に鏝のかけ方、針目は良かった。
長着の方では、袖口止まりから下が曲がっている、袖付が曲がっている、縦縫いの針がとんでいる箇所がある、表衿に対して裏襟がたるい等々審査員からの指摘があった。良くできている箇所については、袖付の留めが全体的に糸が見えず、尚且つしっかりと留めがなされて非常に良かったことと、白針が一個もなかったこと。
スピードの面においては全員完成されたが、もう少し仕上げをする時間があったら尚いっそうきれいに出来上がるのではないかと思われた。
そして美しく仕上げるということであるが、美しいということがどういうことか、どういう形であるか・・・・・まずは美しさの感性を身につけることであると思う。より美しいという感性を是非磨いてほしい。




平成27年 第54回 全国和裁技能コンクール


第54回 全国和裁技能コンクール

平成27年6月14日


全国和裁技能コンクール


優勝者感想

長着の部

長着の部 優勝者

内閣総理大臣賞 金賞

匠国際職能開発協会 古河和装

山本ひかる さん


私が和裁の仕事を始めたのは、高校生の頃、進路に悩んでいた時に、母の仕事だった和裁を軽い気持ちで「やる!」と言ったことがきっかけでした。自宅でもできるのがとても魅力でしたし、何より母に教われば良いと思っていました。しかし、和裁をやるからには良い環境が必要だと考えた母が、周りの人を頼りに和裁所を探してくれて、最終的にこの古河和装へと辿り着きました。
北海道から古河へ来てからは、無我夢中で針を進めました。和裁や着付けだけでなく、いろいろな経験をさせていただき、また様々な大会に出場させていただきました。
そうした中、今日に至るまでには、たくさんの壁を経験しました。
特に昨年の技能五輪全国大会愛知大会での失敗はとても大きいものでした。

長着の部 優勝者

長着の部 優勝者

コンクールにおいても技能五輪においても、競技が近づくと袷長着ばかり縫わせてもらったり、集中できる環境を作ってくれるなど、本当に周りの先生方や先輩後輩に助けられています。 
技能五輪では、これまで銅メダル、銀メダルをいただいたこともあり、昨年の愛知大会でも、もちろん上位を目指していました。その日のために、いつものごとく、周りの人にたくさん協力していただて出場しました。
しかしながら、結果は残念なものでしかなく、先生方や協力いただいた方々を失望させてしまう事態となってしまいました。きっと、私の大会に対する慣れや、知らず知らずのうちに出た甘えなどが原因だったのだと思います。

それからの半年間、これまで以上に周りの人に支えられ、自分の中でも一から出直すつもりで、今回のコンクールに出場させていただきました。自分の仕事をもう一度見直してみたり、とにかくどんな品物でも対応できるような訓練をしたり、先生も妥協を許さずに指導してくださいました。
そして今回、第五十四回和裁技能コンクールにおいて金賞をいただいたのは、私にとって大きな驚きであり、喜びでした。そして、周りの人たちがとても喜んでくれたことが、本当に何よりも嬉しいことでした。職場の皆さんのみならず、私が思っている以上にたくさんの方々が応援してくれていたことを改めて知りました。

和裁コンクール

この古河に来て、知らないことばかりだったのに、ここまで指導してくださった先生方や、支えになってくれている先輩や後輩、いつも陰ながら応援してくれているたくさんの人たち、そして何より一番の理解者である家族に感謝しています。これからも多くを学び、恩返しができたらと思います。本当にありがとうございました。


長襦袢の部

長襦袢の部 優勝者

厚生労働省職業能力開発局長賞 金賞

匠国際職能開発協会 古河和装

富塚唯 さん


今回、和裁技能コンクールに参加させていただき、金賞という素晴らしい賞をいただけたことを大変嬉しく思います。コンクールに挑戦したのは、和裁を始めて三年目の今年が初めてです。そのため、長襦袢の部に出場できるのは最初で最後、本番まで頭の中は緊張と不安でいっぱいでした。 
 
練習の段階で大きな課題は、袖・つり合い・こて仕上げでした。時間を計って仕立てると、どうしてもこの3点が上手くいかず、自分には時間のゆとりが持てていないと感じました。そんな時、先生に「時間を計る前に、まずその準備が大切だ」と教えられました。身頃と片袖を作る段階から常に時間を意識し、「何分までにここを終わらせる」というように細かい時間配分をするようにしました。

長襦袢の部 優勝者

 
また、普段の私生活から、なるべく行動の時間を決め、その予定に合わせて過ごすようにし、仕事だけでなく、気持ちの面でも余裕を持たせられるようにしました。そのおかげか、徐々に課題だった部分に時間がまわせるようになりました。さらに、こて仕上げのやり方やタイミング、袖の地の目や躾、袖や衿、全体のつり合い等について、先輩や先生に細かく指導していただき、上手くいかない所の原因を一緒に探してもらえたので、かなり改善できました。
 
多くのコンクールや試験を経験した先生方、先輩方のご指導や、仕事に取り組む姿は本当に勉強になり、そうした貴重な環境に自分がいたから、今回のコンクールの結果に繋がったのだと思います。ある先輩に、「焦るのと急ぐのは全く違う。」と言われたことがあり、本番当日もその言葉を頭の中で繰り返しながら、冷静に仕立てられることができました。
 
コンクールでは、納得のできる仕立てではありませんでしたが、この反省を生かし、早くて美しい仕立てを目指していきたいです。また、この恵まれた環境や今回の受賞に甘んずることなく、更に上の段階へ進み、日々精進していきたいと思います。
 
本番まで支えてくださった佐藤先生をはじめ、先生方、先輩方、古河和装の皆様に心から感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました。


審査委員長講評

審査委員長講評

審査委員長 中山好男

今回は残念なことが2点ありました。入針が1枚と長襦袢の袖の付け違いです。本番での緊張からくるものと思われますが、今後気をつけていただきたいです。
全体的には高得点でレベルの高い僅差で順位が決まったようです。審査員の評価としては、全体的に仕上げのコテ掛けが充分にできていたとのことです。毎回指摘されていた裾のピリ付、袖の丸み、白針等が少なく大変完成度が上がっていたとのお褒めがありました。
前回の経験や技術的に不得意な箇所を克服して今回入賞された方々、おめでとうございました。残念ながらもう一歩手の届かなかった方々、チャンスはあります。毎日の努力が必ず実を結びますので次回は頑張ってください。
当連合会のレベルは、昨年の技能五輪名古屋大会で金銀銅等に入選した通り、非常に高水準であり、誇りに思っています。
今後も切磋琢磨を重ね、今の大会が益々盛り上がっていくことを望みます。




平成26年 第53回 全国和裁技能コンクール

第53回 全国和裁技能コンクール

平成26年6月15日

全国和裁技能コンクール

優勝インタビュー

長着の部

長着の部 優勝者

内閣総理大臣賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

小林玲菜


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

自分の学校が呼ばれるたびにどきどきしていました。
最後まで自分が呼ばれなくて不安でしたが、名前を呼ばれてほっとしたせいで返事を
する声が低くなってしましました。

コンクールに向けてどのような練習をしてきましたか。

同級生や先生に自分が仕立てたものを見てもらいアドバイスをしてもらったり、他の人が仕立てたものを見せてもらい自分に合ったやり方を探しました。

優勝インタビュー


優勝できた要因はご自分で何だと思いますか。

コンクールに向けた練習の中で普段意識しないような細かい部分まで気配りし、一つ一つの作業を丁寧にやることができたからだと思います。

競技内容の過程で苦手なところはありましたか。また、それをどのように克服しましたか。
衿先の舟底をつくるのが苦手です。とにかく先生に聞いてできるまで何度も練習しました。

次回コンクールに参加される方のために、何かアドバイスがありましたらお聞かせ下さい。

自分が苦手だと思うところは苦手のままにしておかないで、とことん練習することが大切だと思います。

すばらしい和裁技術を身につけられましたが、将来的にその技術をどのように活かしていきたいとお考えでしょうか。

まだまだ勉強中ですが、誰にでも喜んでもらえるような仕立てができるように日々努力していきたいです。

コンクール優勝者 競技中


長襦袢の部

長襦袢の部 優勝者

中央職業能力開発協会会長賞 金賞

三沢市和裁研究会 附田和裁研究所

長嶺瑞穂


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

驚きました。

和裁を始められたきっかけをお聞かせください。

人に薦められて始めた和裁ですが、学ぶことが多く、奥が深いです。

競技中は思い通りの実力が出せましたか。また、競技中起きたエピソードがあればお聞かせ下さい。

いつも通りにと思っていてもコンクールとなると緊張しました。

ズバリ、今回の勝因は?

普段から直しをもらうところ、苦手なところは丁寧に時間をかけるようにしています。それが結果に繋がったと思います。

今後、長着の部にチャレンジしたいと思いますか。

もっと技術を磨いて、チャレンジした時、結果を残せたらと思います。

最後に、これからの目標をお聞かせください。

スピードよく、丁寧に着物を仕立てられるようにこれからも頑張ります。


審査委員長講評

審査委員長講評

審査委員長 中山好男

今年のコンクールは晴天に恵まれ、選手の皆さんは時間前から気合が入っていた様に思いました。サッカーのワールドカップも気にせず、目の前の作業に集中し、全員時間内に完成しました。そして今年も入針はなく、これは4年間連続で大変喜ばしいことでした。
今年の参加者は長襦袢の部15名、袷長着の部19名で、大会史上最少人数でした。
審査は経験豊富な4名の先生方で行い、午後2時半より長襦袢から始め、4時から袷長着の一次審査、そして二次審査に十分な時間をかけ、7時半に全審査が終了しました。
感想としては、全体的にコテかけが少し甘いことと、キセの不揃い、特に衿付け及びくけが目立った様です。褄先、衿先のポイントは研究していただきたいと思います。また、材料選びに配慮があればと思う品物が何点かありました。以上、次回の参考にしてください。





平成25年 第52回 全国和裁技能コンクール

第52回 全国和裁技能コンクール

平成25年6月16日

全国和裁技能コンクール

優勝インタビュー

長着の部

長着の部 優勝者

内閣総理大臣賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

渡邊裕子 さん


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

名前を聞きまちがえた? 私よばれた? あってるのかな?って思ったのでもう一度優勝者の名前を確認したかったです。

コンクールに向けてどのような練習をしてきましたか。

悪くなってしまった所をどう直すか、見栄えよくするにはどうするかを細かく教わり、練習しました。

優勝できた要因はご自分で何だと思いますか。

環境だと思います。良い先生、良い先輩に囲まれて良いものをたくさん勉強することが出来たことだと思います。

優勝インタビュー


競技内容の過程で苦手なところはありましたか。また、それをどのように克服しましたか。

掛衿くけが苦手でした。位置がどうしてもずれてしまうので、ずれないように、ずれても見えないようにいろいろやり方を変えて自分に合ったやり方を探しました。

次回コンクールに参加される方のために、何かアドバイスがありましたらお聞かせ下さい。

先生、先輩、友達に何でも聞いて実践して、他の人によくなったか見てもらう、一人では良い所、悪い所が見えにくいので、第三者の意見は大切だと思います。

すばらしい和裁技術を身につけられましたが、将来的にその技術をどのように活かしていきたいとお考えでしょうか。

このすばらしい和裁技術を後世に伝承していきたいです。

優勝者


長襦袢の部

長襦袢の部 優勝者

全国和裁団体連合会名誉会長賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

河野仁美 さん


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

喜びより驚きが大きかったです。 実感が全く湧かなくて、表彰式で名前を呼ばれてようやく「私が優勝したんだ。嬉しい。」と思えました。

和裁を始められたきっかけをお聞かせください。

就職活動中に東亜の説明会に参加したのがきっかけです。説明会に行って、昔から憧れていた職人に、好きな着物を作ってなれると聞いて始めました。

競技中は思い通りの実力が出せましたか。また、競技中起きたエピソードがあればお聞かせ下さい。

初めて出場した大会にしては、出せた方だと思います。けれど、実力を出し切ったと言えない部分もあったので、また機会があれば満足のいく結果を出したいです。

表彰状授与

ズバリ、今回の勝因は?

事前の準備がしっかりできていて、「時間一杯まで使って縫う」コンクールだったことだと思います。そのお陰で、先生方が教えてくださったことを競技に活かすことができました。

今後、長着の部にチャレンジしたいと思いますか。

チャレンジ出来るだけの実力がついたら、してみたいと思います。

最後に、これからの目標をお聞かせください。

和裁の検定に合格することと、色々な大会に自信を持って出場できるくらいの実力を付けることです。

表彰式


審査委員長講評

審査委員長講評

審査委員長 中山好男

今年の大会6月16日は雨になり、選手の皆さんは大変な思いで会場に付き、本選を行いお疲れ様でした。
今年の参加者は長襦袢の部16名、長着の部20名でした。全員完成し、入針はありませんでした。
今年の審査会場は、しごとセンター高齢者校と云う事で作品の移動がなく、短時間で4名の先生方が集中して審査する事が出来ました。
長襦袢の部は、裾の仕立ての程度によって多少の点差が出た様に思いました。裾芯のつれかげん及びコテの仕上げ等を工夫してください。
また、裄のかぶり、袖巾の違い、衿先裏のひかえが少ない等が気になった点です。
2次審査は先生方の審査箇所を変えてしっかり行いました。事前作業での針目及びキセ等はコンクール作品らしく一定のレベルで揃っていました。
金賞及び上位入賞者の皆さん、おめでとうございました。
実力が発揮出来なかった人は、参加する事によって次の目標ができ、良い経験となった事と思います。
次の大会で頑張ってください。





平成24年 第51回 全国和裁技能コンクール

第51回 全国和裁技能コンクール

平成24年6月17日

全国和裁技能コンクール

優勝インタビュー

長着の部

長着の部 優勝者

内閣総理大臣賞 金賞

東亜和裁教師会 (株)東亜和裁

菅原真奈さん


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

自分の名前を呼ばれたということが一瞬認識できず「今呼ばれたのは自分だろうか」と考えてしまいました。表彰していただいてる間も信じられないという気持でした。

コンクールに向けてどのような練習をしてきましたか。

本番と同じ内容の練習を何回も行い、その中で時間配分や手順など、自分に合ったやり方を決めていきました。

優勝できた要因はご自分で何だと思いますか。

「無難にきれいな仕立て」から「目を引くようなきれいな仕立て」にするために悩み、努力したことが本番で形になったことだと思います。

全国和裁技能コンクール


着物を仕立てる過程で苦手なところはありましたか。また、それをどのように克服しましたか。

左右対称に、全く同じ仕上がりにすることが難しいです。まだ克服しきれてはいませんが、いろいろな方法を試して研究することで納得いくものに変わってきたと思います。

次回コンクールに参加される方のために、コンクールで上位をねらうコツがありましたらお聞かせ下さい。

日々、常にきれいな仕立てを追求し、コンクール本番は最後まであきらめずにあがくことだと思います。

最後に、これからの目標をお聞かせください。

自分は被災した県の出身なのですが、被災した方は持っていた着物を全て流され、着物を楽しむ状況ではありません。そうした方達がまた着物を見て、触れて、着て楽しめるような環境を作っていくことがこれからの目標です。

全国和裁技能コンクール


長襦袢の部

長襦伴の部 優勝者

全国和裁団体連合会名誉会長賞 金賞

大東京和服裁縫教師会 山田和裁

西川純子さん


まずは、優勝が決まった瞬間のお気持ちをお聞かせ下さい。

「えっ、良いんですか?」

和裁を始められたきっかけをお聞かせください。

着物を着るようになりましたが、仕立代の捻出厳しく、祖母も自宅で縫っていたことだし、襦袢くらい自分で縫いたいもんだな~と始めました。

和裁を始めて3年未満ですが、その間最も印象に残っている出来事をお聞かせ下さい。

運針で中指が腱鞘炎になったことがあり、夜でも開いている病院を探して行ったら、薄暗い蛍光灯の下、手の震えが止まらないおじいちゃん先生に注射をされた時が一番怖かったです。

ズバリ、今回の勝因は?

あれこれ考えず、すっきりと。

今後、長着の部にチャレンジしたいと思いますか。

縫えるようになってから考えます。

最後に、これからの目標をお聞かせください。

袷を縫えるように。
山田先生の様々な工夫を教えていただきながら、縫い、そして着て、着物を楽しみたいです。

全国和裁技能コンクール


審査委員長講評

審査委員長

審査委員長 中山好男

今年度は全員完成し、入針はありませんでした。
審査員4名で午後2時から長襦袢の水準調整から始まり、続いて二人一組で審査を進め、縫い目のキセの不揃いや白針も少なく全体的に出来が良く、コンクールらしい作品となっておりました。
長襦袢の部についてもレベルが上がっており、前年の経験等を生かされた様に思いました。したがって審査時間も短く終了することが出来ました。
気になった点は、左右の袖巾、丈の不揃い、褄下及びコテの仕上げ、表衿付け等で、それにより点差が多少開いたようでした。
今回の特徴としては長襦袢の部で男性が入賞したこと、東京から金賞者が初めて出たことです。今後も訓練を重ねて次の長着の部に挑戦して下さい。